室積市場ん

murozumi ichoban
絶賛活動中 ようこそ

中野昌晃堂さんについて

室積市場んが火曜日のマルシェで使用させていただいている、旧中野昌晃堂さんについてご紹介させていただきます。(資料提供:中野佳裕氏)
中野昌晃堂
中野昌晃堂さんは創業嘉永5年(1852年)の和菓子のお店でした。2015年まで光市室積海商通りのこの建物で営業されていました。代表的な和菓子「鼓乃海」は、毛利公および宮内庁へ献上品。この建物はおよそ170年経っています。

建物について

建築様式は、この地域の商家によく見られる「城造り」と呼ばれるもので、釘が一本も使用されていません。地震時にはひし形に揺れる耐震設計がなされています。当時の宮大工の手によって、何代も受け継ぐことを前提に建てられました。建築用材には地元の松の木(一部には杉の木も使用)を用い、屋根や床には地元の瓦職人や畳職人が作ったオーダーメイドの瓦や畳が使われています。屋内は地域の地形と気候に合わせて、天然の風を取り込むように設計されています。建物を構成する素材の一つ一つは故郷の風土と結びついていて、それを作った職人たちの手入れの跡が残っています。

銘菓「鼓乃海」について

毛利宗家第29代当主・毛利元昭公が室積を訪問の際に献上した焼き饅頭。饅頭の形は、蒲の穂から着想を得ています。献上した際には名前がなかったので、毛利公が命名されたとのことです。室積半島の南端の象鼻ヶ岬の浜のひとつ、鼓ヶ浦の洞窟にこだまする波の音が鼓の音に似ていることから、この名前がつけられました。以来、昭和の時代まで宮内庁にも献上されていました。

室積市場んと中野昌晃堂さんの建物

毎週マルシェで使わせていただいていますが、建物が持つ不思議な力を感じます。マルシェにはたくさんの地元の方が集まってこられます。中野昌晃堂さんを知っている年配の方は懐かしそうに、知らないだろう若い方は珍しそうに、建物を眺めています。その様子を見て、この建物は室積にとって、シンボル的な存在なのだと思いました。
私たちは、この建物を拠点にして、室積の街に一抹の風を吹かせたい。この建物の持つ力を借りて、リアルな物の流れ、人と人との交流と繋がりが生まれる、そのお手伝いがしたいと考えています。
現実的には建物の修復や、改築の必要性があります。この建物をいい形で活かしていくためにはどうしたらいいか、また皆さんの知恵と力をお借りしながら、活動を続けて行きたいと思います。
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何気ない風景、空気、人々の交流こそが一番の魅力。ぜひ一度、室積に遊びに来てください。