室積市場ん構想は2016年に生まれました。「かつての室積市場の賑わいを新しい形でよみがえらせたい」と思う人たちが、前年に廃業を決められた中野昌晃堂さんの建物を活かしてはどうかと案を持ち寄りました。
その時の企画書にある「室積市場ん」のコンセプトについての説明は次のようなものでした。
室積市場に「象の鼻」をつけたらどうだろう、と思いました。室積の象徴である「象」。象鼻ヶ岬が室積湾に突き出す形を地図で見ると、まさにひらがなの「ん」。読み方は「むろづみいちばん」。「室積が一番」という意味は含めていますが、発音としては、普通に「市場(いちば)」と呼んで、そこに「ん」をつける感じ。
市場に親しみを込めて、魂の宿った生き物のように扱いたい。また、いちばん=大好き!という想いも込めました。10回くらい声に出して読んでもらって、なじんでいただきたいです。
こんな感じで、一般的な「市場」という枠組みからはみ出すような広がりをイメージされていたようです。この構想は、結局当時は形にはなりませんでしたが、昨年春、新しいメンバーがその気持ちを引き継ぎ、別の形ですが活動を始めました。それが今の室積市場んです。
「室積市場ん」という名前には、そんな経緯と想いが入っています。私たちは、ここ室積でいろんな枠を超えて、自由に繋がって広がっていきたいと思います。行政ともビジネスとも違う、でも皆がハッピーになる活動を広げていきたいと思います。